【超初心者向け】Pythonとは?特徴や基礎知識についてわかりやすく解説

近年では、AI・機械学習分野の発展に伴い、Pythonの需要も急速に高まりつつあります。

けれども、中には

そもそもPythonで何ができるのかわからない

興味はあるけど、なんだか難しそう…

このように考える方もいらっしゃるかもしれません。

そこで、この記事ではPythonの概要・特徴やできること、関連する基礎知識について紹介したいと思います。

目次

Pythonとは?

Python(パイソン)は、AI・機械学習やデータ分析、Web開発等で幅広く利用されている汎用的なプログラミング言語です。

分野を問わずに活躍できる理由として、Python言語の特徴が大きくかかわっています。

文法がシンプルで書きやすい

Pythonの大きな強みとして、コードの記述が非常に簡潔で済む点があげられます。

コード…プログラミング言語で書かれた、プログラムを構成する記述のこと

例えば、プログラミングの基本である「”Hello, World!”の文字を表示する」処理の場合、Pythonと他の言語ではこれだけ記述量に差があります。

【Pythonの場合】

print("Hello, World!")

【他言語の場合】

#include <stdio.h>

int main(void) {
  printf("Hello, World!\n");
}
public class HelloWorld {
	public static void main(String[] args) {
		System.out.println("Hello, World!");
	}
}

コードが単純ということは、誰が書いても同じ記述になりやすい(=万人が理解しやすい)ため、複数人での開発やメンテナンスが容易といったメリットにも繋がります。

面倒な記述なしで複雑な処理が可能

ただでさえ文法がシンプルなPythonですが、「ライブラリ」を利用することでさらに記述を簡略化させることができます。

ライブラリ…様々な機能をもつプログラムの寄せ集めのこと

例えば、「2020年12月のカレンダーを表示する」といった処理を行う際、C言語では最低でもこの程度の記述量が必要になってきます。

#include <stdio.h>

int main(void) {
  int weekday = 3;  // 最初に必要な変数を定義
  int i, count;
  
  printf("   December 2021\n");  // 年月や曜日の行を表示
  printf("Mo Tu We Th Fr Sa Su\n");
  
  for(i = 1; i < weekday ; i++) printf("   ");  // 1行目の月・火曜を空欄表示
  for(int day = 1, count = weekday; day <= 31; day++, count++){  // 1日から順番に31日まで表示していく
    if(day < 10) printf(" %d ", day);
    else printf("%d ", day);
    if(count % 7 == 0) printf("\n");
  }
  return 0;
}

= 実行結果 =

   December 2021
Mo Tu We Th Fr Sa Su
       1  2  3  4  5
 6  7  8  9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
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実際に表示するには、カレンダーの行数以上の処理を内部で行わなければなりません。

一方でPythonの場合、カレンダーを取得するライブラリを使用すれば、わずか2行で表示が可能です。

import calendar  # "calendar"というライブラリを呼び出す

print(calendar.month(2021, 12))  # calendarライブラリのmonthという機能を使って、2021年12月のカレンダーを取得

= 実行結果 =

   December 2021
Mo Tu We Th Fr Sa Su
       1  2  3  4  5
 6  7  8  9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

比較してみると、改めてPythonというプログラミング言語の凄さがわかっていただけるかと思います。

専門的なライブラリも多数存在

Pythonには、カレンダー取得のような汎用的なライブラリだけでなく、機械学習や画像処理など専門技術に特化したライブラリも数多く存在します。

通常であれば、そういった処理の大半はプロセスが多く複雑なため、開発側の負担も大きくなってしまう場合がほとんどです。

しかし、そのなかでも共通化できる部分をライブラリ化することで、作業量を減らすだけでなく初心者でも気軽にプログラミングに挑戦できるといったメリットが存在します。

Pythonでできること

ここまでPythonの概要について述べてきましたが、具体的に何ができるのかいまいちイメージできない方もいらっしゃると思います。

Pythonでは複雑な処理でも少ない記述量で済むため、データ分析や機械学習のような高度な演算処理を必要とする分野で用いられていることが多いです

また、コード記述や管理のしやすさから大規模開発にも向いているので、実はYouTubeやInstagramなどのWebサイト・WebアプリケーションにもPythonが使用されています。

Python2と3の違い

Pythonに少し触れたことがある方だと、Python2もしくはPython3という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。

プログラミング初心者の場合、「そもそも2と3では何が違うのか?」「これからPythonを学ぶ場合はどちらを選べばいいか」など色々不安に感じてしまいますよね。

結論から言うと、これらはバージョンの違いになるため、これから取り組む人は最新バージョンであるPython3(Python 3.X.XX)の方を選択すれば問題ありません。

また、Python2に関しては既にサポート対象外となっているため、初心者だと現状利用するメリットがほぼない状態です。

統合開発環境(IDE)とは

プログラミングを始める際には、使用する言語(Python)のインストールだけでなく、開発環境の準備も必要になってきます。

そこで話題に上がってくるのが、統合開発環境(IDE)です。

統合開発環境(IDE)とは、コードの記述から実行・バグの発見まで、プログラミング開発に必要な一通りの機能がそろったソフトウェアのことを言います。

Python向けの統合開発環境(IDE)は数多く展開されており、どのソフトウェアを使うかで作業効率も大きく変わってくるので、インストールする際は慎重に選ぶようにしましょう。

まとめ

この記事では、Python(パイソン)の概要やできること、関連する基礎知識について紹介しました。

特に、AI・機械学習分野は右肩上がりに伸び続けているため、今後もPythonの需要は高まっていくことが考えられます。

プログラミングに興味を持っている方は、これを機にぜひPythonにチャレンジしてみてください。

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