【初心者向け】統合開発環境(IDE)とは?使用するメリットをわかりやすく解説
Pythonで学習するにあたり、統合開発環境(IDE)という言葉を初めて耳にする方もいるかと思います。
特にプログラミング経験が少ない場合だと、どういったものかわからず困惑されるかもしれません。
この記事では、そんな方に向けて統合開発環境(IDE)の概要やメリットについて紹介していきます。
統合開発環境(IDE)とは?
統合開発環境(IDE)とは、コードの記述からプログラム実行・デバッグまで、プログラミングに必要な機能をひとまとめにした開発用ソフトウェアのことです。
Pythonに限った話ではなく、C#やJavaScriptなど様々な言語に対して統合開発環境(IDE)が用意されています。
対応しているプログラミング言語や機能は統合開発環境(IDE)ごとに異なるため、使用する際は開発条件に適したソフトウェアを選ぶことが大切です。
統合開発環境(IDE)を使用するメリット
統合開発環境(IDE)の最大のメリットは、それ一つで開発環境が整えられる点にあります。
ですが、 統合開発環境(IDE)が無かったとしてもプログラミングを行うことは可能です。(例えば、コードの記述自体は「メモ帳」でもできます)
そこで、ここから先では上記以外の利点について大きく3つ紹介したいと思います。
入力補完機能がある
統合開発環境(IDE)では、 同じソフトウェア内で実行やデバッグといった動作も行う必要があるので、あらかじめ記述した言語を理解する環境が構築されています。
そのため、書く機能に特化したテキストエディタ(例: メモ帳)とは異なり、入力した内容に対して予測変換が可能である点も大きなメリットと言えます。
入力補完機能が備わっていると、 記述スペルがきちんと思い出せない時でも候補一覧を表示してくれるため、開発の際に大きな助けとなってくれます。
デバッグ作業が容易に可能
デバッグとは、基本的に以下のような手順で行われます。
- 作成したプログラムを実行する
- エラーが発生したら、原因となっている箇所を探す
- 要因を特定し、修正作業を行う
- 再びプログラムを実行する(以降、②~④の繰り返し)
このように、実行と確認をひたすら繰り返しエラーを潰していく必要があるため、実際やってみるととても地道で面倒な作業なんです。
それを踏まえると、一連の流れがひとつの画面で完結するありがたみについても理解していただけるかと思います。
行単位で実行結果を確認できる
デバッグ作業でもそうなのですが、開発していると「コードの処理内容を細かく見ていきたい場面」が多々出てきます。
統合開発環境(IDE)には、コードを1行ずつ実行できる機能(ステップ実行)や、任意の場所で実行の一時停止ができる機能(ブレークポイント)があります。
これらを上手く活用すると、記述したコードの動きや不具合原因がより詳細に把握できるため、学習・開発効率をぐんと上げることが可能です。
まとめ
この記事では、統合開発環境(IDE)の概要や使用するメリットについて紹介しました。
プログラミング開発では地道な作業も多いため、どれだけ開発の手間を減らせるかが重要になってきます。
ちなみに、当サイトではPython向け開発環境として「PyCharm」をおすすめしているので、よければこちらの記事も参考にしてみてください。